消防出初式「南関町・放水合戦」【荒尾営業所】
あけましておめでとうございます。
毎年、新しい年を迎えたばかりの1月は、各地で「出初式」が行われています。
熊本県北部の南関町では、出初式内にて今年で133回目の放水合戦が行われました。
南関消防団の歴史は寛永9年(1632年)にまで遡ります。
明治15年(1882年)、当時最新鋭の消防器具であった手押しポンプ「龍土水(りゅうどすい)」の購入を祝い、川幅15mの竜瀬川の両岸に二組に分かれてポンプによる標的落しが行われました。その際競技に勝った組が、負けた組に手押しポンプで水をかけたことが放水合戦の始まりだと伝えられているそうです。
(手押しポンプ「龍土水」)
式典会場から消防団が行進し、関川河畔に移動した後に一斉放水が行われます。
(消防団の行進)
一斉放水の準備を行っています。現在は、原動機のポンプや消防車での放水が主流です。
(放水の準備作業)
放水が始まると一気に体感温度が下がります。水柱が上がり圧巻です。
(一斉放水の様子)
続いて標的落しが行われました。裸の団員数名が川に飛び込み手押しポンプに水を汲み入れ、高さ18mの位置にある籠に入った球をめがけ放水します。式当日は天気が良かったとはいえ、風が強く吹いていて、とても肌寒く感じました。
(標的落としの様子)
新春の勇壮な姿を一目見ようと、近隣市町村からもたくさんの方が見学に訪れていました。