世界遺産登録決定 ~三角西港~【本社営業所】
先日、明治日本の産業革命遺産として熊本では荒尾「万田抗」・三角「西港」が世界遺産に登録されました。
今回は、三角「西港」を紹介したいと思います。
(石積みの岸壁)
(カフェ和欄館のウッドデッキ)
(山手奥からの水を海へ流す為の排水路)
明治20年に完成したこの港は、宮城県の「野蒜築港」・福井県の「三国港」と合わせて“明治三大築港”と呼ばれています。
明治政府の殖産興業の政策により、オランダ人の水理工師が設計をし、天草の熟練した石工たちによって造られたそうです。756mに及ぶ石積みの埠頭と水路や西洋建築物などは、築港後1世紀の時を経てもそのままの形で、往時の面影が残っています。
現在では、地元のボランティアの方が案内をされています。
(浦島屋)
ギリシャ出身で日本文化を全世界に紹介した文豪「小泉八雲」が、石積みの港とともに立ち寄ったとされる「浦島屋」です。ここでの出来事が小説「夏の日の夢」の舞台になっているそうです。建物は平成5年に当時の写真を元に復元され、資料館とカフェとして一般公開されています。
この「西港」は、数多くの映画やドラマの舞台として選ばれ、最近では2013年の「るろうに剣心」や、2008年のNHKドラマ「坂の上の雲」で登場しました。本木雅弘さん・菅野美穂さんが撮影で来られた際に、現場を見に行ったことを覚えています。
他に、結婚式の撮影などにもよく使われています。
(岸壁より天草1号橋を望む景色)
施設・店舗などは多くありませんが、海と山の景色は素晴らしいものです。休日のドライブや魚釣り等のついでにぜひ立ち寄ってみてください。
時間があれば、石畳に座りぼ~っとするのがおすすめです。運が良ければ「すなめり(小型のイルカ)」の泳ぐ姿に出会えるそうですよ。
(新1号橋建設中の様子)
対岸に天草五橋のひとつ一号橋が新しく作られています。どうやってつながるんでしょうか?2017年完成予定です。